リアゲートを閉めたときの「バァーーーーン」と響く音。
ハイゼットカーゴに乗り始めてから、かなり気になっていました。
荷室が広いぶん音がこもりやすく、薄くて縦に長いリアゲートはどうしても共振しがち…。
そこで今回、少しでも改善するためにリアゲートのデッドニングをしてみました!
作業自体は非常にシンプルなので、初めてのカスタムにもおすすめです!
リアゲートの音が気になっている方の参考になれば嬉しいです!
■ 今回の作業の流れ
- リアゲートのプッシュリベット(内張クリップ)を外し、内張りを外す
- 防水フィルムを半分ずつゆっくり剥がす(再利用するため)
- リアゲート内部をノックして響く部分をチェック
- 防振材を狭い場所にも貼り込みながら、振動しやすい箇所を重点的に施工
- 防水フィルムを元通りに戻し、内張りとプッシュリベットを取り付けて完了!
■ 使用した道具・材料
使用した材料は、前回までのルーフ、フロントドアの施工に使用したものと同じです。詳細はリンクから過去記事を参照してください。
▶︎【ルーフ断熱 前編】ハイゼットカーゴS700V DIY|使用した材料と準備編
▶︎【スピーカー・デッドニング編】ハイゼットカーゴS700V DIY|デッドニング&スピーカー取り付け手順紹介
⚫︎防振材
⚫︎圧着ローラー
⚫︎パーツクリーナー
⚫︎内張剥がし(必要に応じて)
今回はクリップを外す時に手で外せないこともないですが、道具があった方が安全で確実です。紹介している内張剥がしの代わりにマイナスドライバーでも工夫すれば代用できます!(ピンを割らないように注意は必要です。)
また、金属の内張剥がしもありますが、車体に傷が入ったり、凹ませてしまう可能性もありますので、プラスチックのものがおすすめです!
■ 施工手順
Step1:リアゲート内張を外す
まずはリアゲートまわりの内張を外します。
ハイゼットカーゴのリアゲートはプッシュリベットで固定されており、外し方はとてもシンプル。中央のピンを少し手前に引き出すとロックが外れ、そのままスッと抜けてくれます。
このとき、内張剥がし工具や細いマイナスドライバーがあると作業がかなり楽になります。
ただし、プッシュリベットは割れやすいので力を入れすぎないように注意。
外したピンは転がって紛失しやすいので、袋や箱などにまとめて置いておくのがおすすめです。
Step2:防水フィルムを半分ずつ剥がす
内張りを外すと、防水フィルムがブチルゴムで貼られています。
今回はフィルムを再利用したかったので、ブチルゴムは少し扱いが難しいかもしれませんが、全部剥がさず、半分ずつめくる方法でいきました。
実際やってみて、この作業の注意点はこんな感じです。
- ブチルはとにかくベタつくので、服などにくっつかないよう気をつけてください。
- フィルムが破れないよう丁寧に剥がしてください。(神経質になりすぎるほどではありませんが…)
ちなみに、フィルムは再利用せずに
「全部剥がして、新しい防水フィルムや大きめの防振シートで作り直す」
というやり方もあります。しっかり仕上げたい人にはその方法もありですね。
Step3:防振材を貼る
フィルムをめくったら、いよいよメイン作業です。
リアゲートの鉄板は薄いので、ノックすると「ボ〜ン!」と音が響きます。
軽くノックして、音が響いている場所を探しながら貼っていきます。
ただ、リアゲートはドアやルーフに比べて狭い&凹凸が多くなっています。
他の作業と同じサイズで貼ろうとすると大きさが合わない箇所が多く、施工が難しいため、防振材は小さめにカットして細かく貼っていくのがおすすめです。
貼ったあとは圧着ローラーでしっかり圧着します。
ただし、幅が広いローラーだと入らない場所もあるので、小さめのローラーのほうが作業しやすいです。
※どうしても入らない箇所は手で圧着しますが、防振材の角は意外とケガをしやすいので注意してください。
ある程度作業が進んできたら、ぜひ貼った後の箇所と貼る前の箇所をノックして効果を実感してください!(笑)
Step4:元に戻す
防振材を貼り終えたら、あとは元に戻すだけです。
まずは、めくっておいた 防水フィルムを元の位置に貼り直します。

今回のようにブチルゴムを残していればそのまま密着させられます。
次に、内張と車体側の穴を合わせてプッシュリベットを差し込みます。
プッシュリベットは、中心のピンが手前に引いてある状態で差し込み、その後押し込むとロックされます。

(ピンが押し込まれたまま無理に入れようとすると割れる可能性もあるので注意してください。)
全部がハマれば作業は終了!
リアゲートを閉めてみると、
「バァーン!」だった音が「ドンッ」と高級感(?)のある落ち着いた音に変わっているはずです。
■ まとめ
リアゲートのデッドニングは、必要な道具や材料も少なく、施工後の効果も大きいコスパの良いカスタムです。
特に荷物の積み下ろしでリアゲートをよく開ける人や、車中泊をする方にはかなり効果を実感しやすい部分だと思います。
「バァーン!」と響いていた音が落ち着くだけで、日常の使い勝手も車内の快適さも確実にアップします。
気になっている方は、ぜひチャレンジしてみてください!
作業内容
「リアゲートデッドニング」
所要時間
・準備(防振材のカット):約10分
・内張外し:約5分
・デッドニング施工:約15分
・内張取り付け:約5分
合計:約35分
作業難易度
⭐️☆☆☆☆







